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マラウイで出会った日本人の話

  アフリカのマラウイという国で出会った人の話です。マラウイは、南アフリカ共和国からちょっと北にある人口1000万人程度の小さな国です。平均寿命35歳。年寄りは殆どいません。子どもだらけです。しかし、悲しいことに、その子どもたちは(感染症などで)バタバタと死んでいきます。

私は、この国を一週間に渡って視察するチャンスを、JICA(国際協力機構)からいただきました。

 このマラウイには文部大臣の下、三人の教育改革担当委員がいました。一人は60歳のイギリス人、一人は58歳のオランダ人、そしてもう一人は32歳の日本人です。武藤さんという名前の女性でした。  夜、裸電球一つの飲み屋さんとも言えないようなところで、武藤さんに「何歳の時にマラウイに来たの。」と聞くと、「28歳の時に来た。」と言うんですよ。非常に優秀でバイタリティがあるため、日本政府が支援のために送り込んだんだと思います。彼女に「マラウイの生活は大変でしょう。」と言ったら、「確かに大変。食料はあまりないし、治安もいいとは言えない。電気も時々切れるし、インターネットの電源も時々切れちゃう。水もなかなか出ない。でも、大変だなぁと思うとき、自分は150年前の日本を考えることにしているんですよ。」 「日本が明治維新をした時、イギリスのグラスゴー大学から多くの優秀な人が、帝国大学の教員として日本に来てくれました。そして、我が国の礎になってくれました。私はその人たちのことを考えることにしています。150年前ですよ。飛行機はない、電話もない、日本の情報は何も伝わらない。当時、病気になったときどうなるかわからないでしょう。でも150年前、日本に来てくれたグラスゴー大学の人たちは、良き日本を作ろうと思って、また100年後の日本を夢見て、一生懸命頑張ってくれたんですよ。」 「日本が今、豊かな社会になれたのは、彼らの献身的奉仕があったからです。そう思うと自分が置かれている立場は、インターネットもあるし、帰ろうと思ったら飛行機もあるので、非常に恵まれています。これで文句を言ったらバチが当たりますよ。」と言われました。参りましたね。

どうしてこのような気高い精神が、この人の身についたんだろうと思いました。 きっと凄く立派な高校を卒業されたんだろうなと思って出身高校を聞くと、驚いたことに東北の片田舎にある高校でした。「大学生活(ICU:国際基督教大学)が、自分を全く違った人間にしてくれた。」とのことです。改めて、大学教育の素晴らしさを認識しました。 武藤さんは、優秀だった上に、人間的にも非常に魅力があったため、マラウイでの職務が終わった後、同じ立場で今度はケニアの教育改革担当者になったそうです。これは、今から20年以上前の話です。

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