AO・推薦入試対策
次世代のリーダーを育成する
激変する入試制度
激動する社会において、日本という枠組みだけにとらわれていては、生き残れない時代になってきています。皆さんが社会に出るときには、世界の動向に注視して、世界中から情報を集めて、世界中に向けて発信していく力が必要になってきます。政財界や大学を運営する人たちは、現状のような「知識・点数重視」の大学入試制度では、世界に太刀打ちできないと痛切に感じ、「主体的」に学ぶ姿勢や判断力などを重視する「人物重視」へと舵をきらなければならないと考えています。世界の人々と対等に渡り合える人材を育成するために、大学入試も変化しようとしているのです。
その変化の一つが、推薦入試の募集人数の拡大です。推薦入試で入学した学生は、個性豊かでリーダーシップのある学生が多く、入学後の評価も高くなっているようです。推薦入試では、学力の適正だけでなく、学校の授業や行事、委員会、部活、ボランティア、学外活動などを評価します。
早い段階から関心領域に力を入れて取り組むことで、国公立大・私立大を含め、多様な大学が実施しているAO入試、推薦入試、または海外の大学を受験できる可能性が広がります。
「CORE」の総合選抜(旧AO入試)対策
このことを踏まえ、「CORE」の「AO入試・推薦入試対策」では、授業で以下のことに取り組んでいきます。
- 興味・関心領域を発見するお手伝いをする。
- 関心がある分野を発見・探求する段階で、日本語だけでなく英語を使って情報を集める。
【活動例】
・医学部志望者 イギリスの高校生向け「イギリスの医学部に出す志望書 の書き方」を読んで、その背景を詳しく説明する。
・法学部志望者 アメリカの高校生向け「アメリカのロースクールに出すpersonal statementの書き方」読んで、その背景を詳しく説明する。 - なるべく早い段階から将来のビジョン(人生設計)を考えて、自分の夢をかなえるために、「大学」「高校」「中学」でそれぞれやらなければならないことを具体化する。
- 九州大学後期の小論文(英語)等、過去の入試問題を使って、関心がある分野の専門知識を英語で習得する。
【活動例】
国際政治、国際経済、国際法、科学の歴史、今後伸びゆく科学の分野など - 「興味・関心領域を発見するまでの試行錯誤の過程」と「発見した後の自分の自主的な活動歴」を具体的、感動的に示せるポートフォリオ作成指導を行う。
実績例①
日本人ノーベル賞受賞者たちが書いた本(20冊)の要約を提示した上で、各生徒に一冊を選ばせた。そして、その本を読ませた後に、要旨、印象に残った言葉、考えたことなどについて友人の前でプレゼンをさせたのである。どのプレゼンも見事で、高校2年生とは思えないほど質が高く、素晴らしい出来映えであった。
さて、紹介した20冊の中で特に難しかった本は、医学・生理学賞受賞者である利根川進氏(とジャーナリストの立花隆氏)が書いた『精神と物質』(文藝春秋、1990年)である。4月当初、生徒たちには「この本はとても難しいので、選ぶ場合は相当の覚悟が必要!」と伝えていた。それにも拘わらず、何人かの生徒が敢えて困難に挑み、この本を選んだのである。「自分が高校生なら、果たして選んだだろうか?」「素晴らしいな!」と思いながら、私は生徒たちのチャレンジ精神に感服していた。
一年半後、そのうちの一人が、ある国立大学医学部の推薦試験を受けることになった。担任から、その生徒について「何か特筆すべきことはないか?」と尋ねられた時、彼女が敢えて難しい『精神と物質』を選んだこと、そしてそのプレゼンがとても素晴らしかったことを伝え、彼女がまとめたプレゼン用資料を手渡した。担任は、このことを中心に推薦文を書いたのである。
試験当日、面接官の中にこの『精神と物質』を読んでいた人がいて、面接時間の半分以上がこの本について割かれたそうである。当時16歳に過ぎなかった高校生が、こんなに難しくて古い本を読んでいたことにきっと驚かれたのであろう。そのせいもあってか、彼女は見事この医学部に合格した。
振り返ってみれば、何の役にも立たない(と、まわりはそう感じたかも知れない)にも拘わらず、敢えて難しい本に挑んだことが、大人しい彼女の運命の扉を大きく開けたのである。困難に立ち向かう静かな闘志が、人生最大のチャンスを運んで来たとも言えよう。
彼女は今後も、難しい道を選び続けるだろう。間違いなく、実り多き人生になると思う。
実績例②
真面目で優しい女子生徒が、「先生。私は英語がとても好きなので、通訳になろうと思っています。どうしたらいいですか。」と聞いてきた。その時、私は「英語を母国語として、または第二母国語として話す人は世界中に20億人以上もいます。あなたがその中の一人になったとして、どういう意味があると思いますか。専門があっての英語です。何か専門を究めた方が絶対にいいよ。」と答えた。それから、「英語以外に、何か学びたい分野はないの?」と聞くと、暫く考えてから「食糧問題かな。」と彼女は答えた。「それなら、農学部に行けるように進路は理系にしなさい。ただし、英語の勉強は続けておくように。」とアドバイスした。これは、彼女が高校一年生の時の三者面談(担任・保護者・本人が参加)での話である。
三年生になったとき、私はまた彼女の担任となった。あの時のアドバイスに従って、彼女は理系に進み、国立大学の農学部を目指していた。相変わらず、英語の成績はよかった。
彼女が第一志望の大学(農学部)に進学してから三年が経ったとき、「英文の推薦状を書いて欲しい。」とやって来た。かなりの額がもらえる奨学金申請のためである。聞くと「PHD(博士号)をとりに、カナダの大学院に行く。」とのこと。専門の力、英語の力ともに優れていたため、彼女は五年間に渡ってこの奨学金をいただけることとなった。
彼女が休暇でカナダから帰ってきたとき、学校へ挨拶に来た。「先生のあの時のアドバイスのおかげですよ。人生を本当にいい方向に変えてくれました。深く感謝しています。」と言ってくれた。
確かに、今振り返ってみても、あれは彼女にとって最高のアドバイスになったと思う。
対象 中学2・3年生・高校生
授業料
クラス授業
17,600円 / 月 (60分授業 4回)
プライベート授業
6,600円 / 1回(60分授業)
9,900円 / 1回(90分授業)
(保護者の方も一緒に参加することが可能です。)