
高校1年生から塾に行くのは「あり?」「なし?」
結論から入りましょう。
多くの高校1年生から、塾に行くのは大いに「あり」です。
ただ、「なし」でもいい高校生もいるので、まずはそちらからお話しましょう。
・自学ができる人
まずは、これが絶対条件です。稀に高校生になってもあまり勉強をしなくても、高校の勉強についていける人がいますが、これは早晩行き詰まります。なので、成績が塾に行く、行かない、の判断基準になりません。毎日コンスタントに勉強できる高校生は、成績もそれなりにいいでしょうから、塾を検討するのはもう少し先でいいかもしれません。
・部活が忙しすぎる人
部活がハードな高校生も塾には向いていません。塾は、授業時間が決まっていますので、部活が忙しすぎて、遅刻をしたり、休みがちになったりすると効果が限定的になります。また、忙しい部活の中、塾に通うのは、身体的な負担も大きくなります。自宅に戻った時に自分の勉強をする時間と体力を残しておくことは意外に重要です。
上記の理由にあてはまらない場合は、塾に通うメリットがあります。
高校1年生の場合、一番メリットが大きいのが、勉強のペースを作りやすくなることです。
大抵の塾は自習室を完備しているので、塾に入ることで、自習の環境が整うメリットはかなり大きいのです。
また、意外に大きなメリットは、質問ができることです。高校生の勉強では、教科に関係なく、疑問点が出てくるのが普通です。もちろん、学校の先生に質問をしていただいても構わないのですが、塾の場合、そのハードルは低くなります。塾の環境は、質問するハードルを下げてくれます。先生によっては、質問がないか確認してもくれます。勉強において、疑問点が解消すると意欲が向上することは、私たち講師も実感しています。
高校1年生の場合、英語、数学を塾で受講することになるのが一般的ですが、これも合理的です。
将来、文系に進むにしろ、理系に進むにしろ、高校1年生は、英語と数学をしっかりと勉強し、基礎を固めておくことは、大学入試対策の視点からも合理性があります。いまの制度では、中高一貫校のアドバンテージが明確化していますから、高校1年生の間に、自分なりの学習スタイルを確立し、学校の勉強を通して、大学入試への備えをしておくことが重要になります。言い換えると、これが疎かになると、大きなダメージとなって、受験期に重くのしかかってくることは現実でもあります。
1学期の勉強を通して、塾のペースメイク機能が必要だと思われる高校1年生は、塾を検討するのは、悪いことではないのではと思っています。