高校を卒業する皆さんへ
―総合選抜入試(旧AO入試)対策をご担当いただいている講師より―
*先生が、教師生活の中での3年目・10年目の同窓生へ向けた言葉を、「CORE」生へ贈ります。
(3年目の同窓会)
3年間休まず真剣勝負のことを考え、訓練することを『鍛』と言います。では、『錬』とは何か。30年間たゆまず訓練することです。それで初めて本物になれる、と宮本武蔵は言っています。また、中国の京劇に『台上一分鐘、台下十年功』という言葉があります。これは、「舞台上では一分間しか演じられないかもしれない。しかし、人前で一分踊るには、台の下での10年間にわたるたゆまない稽古が必要なのだ」という意味です。決して日々の鍛錬・稽古を怠ることのないように。
(10年面の同窓会)
小・中学校では単なる acquaintance(知人)に過ぎなかったものが、高校ではfriendship(友情)にまで育つことがあったと思います。高校を卒業して十年、社会の中堅になりつつある諸君には、この friendship を、志や理念を核にした fellowship にまで引き上げて欲しいと思います。ところで、fellow を作るには、自分に志や理念がなければなりません。と同時に、相手の志や理念を理解(understand)することが必要になります。under + stand の意味をよく考え、相手をすぐに判断せず、一歩下がって相手の高さを理解する努力をして下さい。